


約137億年前、ビッグバンを引き起こしたエネルギーのように。私たち真空ラボは、何もないはずの空間に新しい価値を見出し、発信する存在を目指します。かつて、ミクロサイズだった宇宙は、急激に膨張し、現在の宇宙の始まりを意味する爆発を起こしました。その引き金となったのは、真空空間に存在した巨大なエネルギーでした。真空とは、一般的に「何もない状態」を示します。しかし、量子論的には「何もない状態」はあり得ないとされます。すべてのエネルギーがゼロになる絶対零度下でも、わずかな振動という運動が必ず残るのです。同様に、あらゆる人や企業には、どんな状況下においても、未だ見ぬ可能性があると私たちは考えます。陳腐が秘める斬新、無言の語る金言、空想が宿す現実。すべてのものには、必ず隠された輝きがあるのです。そして、強い想いと意思がある限り、発信者の価値を届けるコミュニケーションは発動します。何もないはずの空間に潜んでいた絶対的な価値を見出し、それを正しい方向に導く強力な牽引力となることを、私たちは自らの使命としています。

希少な、失敗の許されない状況における、新しい可能性の探求。それが私たちのクリエイティブに対する姿勢です。壮大な宇宙を生み出したビッグバンも、奇跡的な確率で発生しました。真空空間から膨大な熱エネルギーが放出され、火の玉のように燃えたとされています。それは、計り知れないほどの高い密度と温度が、宇宙に新たな価値を生み出した瞬間。私たちは、この瞬間をクリエイティブと重ね合わせます。クリエイティブとは、かけがえのない機会に多要素を凝縮させ、新しい可能性を見出す活動。真空ラボの「ラボ」はlaboratoryの頭文字ですが、「試験」の意味は持ちません。そこにあるのは、緊張感と期待感、そして今という機会を逃してはならない使命感です。私たちは、様々な理論、マーケティング発想、そして、他にない感性を用いて挑みます。そのために必要とされる地道な情報収集や、繰り返される討議に時間を失うことを恐れません。求めるべきは、未来を生むアイデアであることを強く認識しています。全てに結果が求められる状況下で、私たちは機能するクリエイティブを志します。

「今日の宇宙は、過去あるいは未来の宇宙と異なる」。これは膨張を続ける宇宙理論の一つですが、私たちはこの考え方を、アイデア創出の中心に据えています。常に新しい今日が生まれているからこそ、そこには新しい「本当」が出現しているはずです。確かに、あらゆるアイデアは、すでに刻まれた過去のデータの上に誕生しています。しかし、発信する環境は、常に同じではありません。刻々と変化を繰り返し、何かを淘汰し、何かを繁殖させています。その中で、人や企業は周囲に影響を与え、また影響を受けながら歩み続けているのです。私たちは、変貌する世界に出現する多様な関係性を睨みます。絡み合った事象を解きほぐし、課題解決の糸口を時間の許す限り考究します。模倣することは簡単です。しかし、単なる過去の複写から時代を牽引する力は決して生み出せない。ある先人は「歴史は繰り返される」という言葉を残していますが、ここで述べているのは「本質の連続」です。私たちは、「未だ見ぬ本当」の追求に全身全霊を傾けます。それが機能するクリエイティブの発信源となり、開くべき扉の鍵となることを、頑に信じて。